はじまりは、一通のメッセージ
2025年12月22日。台湾の小学校の先生から、Instagramにメッセージが届きました。新聞紙のドームをつくる活動を見て、「とても専門的で、素晴らしい」。送り主は、理科の先生・Jason先生(王嘉賢先生)。最初の構想は、ドームの中に星空を投影したいという理科の授業のアイデアで、そこには率直な告白が添えられていました——自分は教師でありながら、子どもたちを建築の本質へ引き込むことがまだできていない、と。
ここから、ほぼ毎日のやりとりが始まります。しかし2026年1月、計画は一度つまずきました。「星空ドームをつくる」という完成形ありきの企画が、助成団体から「成果物ありきでは探究的な価値が見えない」と指摘されたのです。ふたりはここで企画を根本から立て直し、完成形を決めない、開かれた探究へと再定義しました。——のちに3日間の設計を貫く「ゴールはひとつ、制約もひとつ。あとは子どもに任せる」という原理には、教える側の自分たちが先にくぐったこの教訓が、反映されたのかもしれません。













